自分らしさを演出できる、壁面コーディネートの法則
壁面を飾ってみよう
「お部屋はなるべくシンプルに。…でも少し殺風景かな。」
「圧迫感がでないように、背の低い家具をそろえたけど…なんだか寂しい。」
お部屋で家具のレイアウトを決めるときは、平面(2次元)でイメージされることが大半ではないでしょうか。
床~天井までを含めた空間(3次元)としてのお部屋作りを考慮し、様々なアイテムを組み合わせていくとなると難しく感じられるかもしれません。
しかし誰でも簡単にできる空間のコーディネート、壁面の飾り方にはポイントがあります。
配置バランスは三角形
「モノ」を配置する場合、美しく見せるためには「三角形」をつくるという法則があります。
レイアウトに迷ったときは、2次元・3次元共に、この「三角形」を基本にしていただくと、アイテムを美しくレイアウトすることができます。
壁に飾るアイテムの例
絵画・ポスター・リトグラフ・ファブリック
(タペストリー・クロスなど)・壁掛け時計
フレーム・パネル・ボード
ウォールステッカー・ウォールペーパー
「壁面アレンジ① ~落ち着いた大人の雰囲気に~」
アイテム:ハンガーラック/フレーム
Before
After
時計のみの壁面に、2点のアイテムをプラスしました。
アンティーク調の艶消しゴールドのフレームを使用することによって、本革ソファの光沢感と対比させ、より相関するような空間に仕上げてみました。
この壁面では「三角形」のバランスを保つために、帽子をハンガーラックに掛けることで底辺の頂点を構成しています。
「壁面アレンジ② ~明るくナチュラルな雰囲気に~」
アイテム: ハンガーラック・ファブリック・ポストカード
Before
After
ベースとしているのは、明るい雰囲気の空間です。
こちらのお部屋では、アクセントとして2色のファブリックをハンガーラックに配置することで、壁面に彩を取り入れて華やかな印象を作り上げてみました。
この壁面では、「ハンガーラック ~ スツール ~ ソファ」を頂点とした大きな三角形を意識してレイアウトしています。
壁面を飾ることの効果
壁面アレンジについて2つの例を見ていただきましたが、お部屋の印象が変わることの他に別の効果も表れます。
壁面に光が当たることで、アイテムの陰影ができ、立体感が生まれます。
壁になにも飾らないよりも、お部屋を広く感じられる効果も期待できます。
更に、「フォーカルポイント」効果も生じてきます。
この場合のポイントは、一部の壁面に装飾をして視線を集めるように促す箇所を示します。
フォーカルポイントを作ることによって、意識を自然と壁面のアイテムへと集中させることができます。
例えばソファやダイニング・キッチン周りの雑然とした部分から、視線を逸らす効果も期待できます。
装飾をする前に
先にも書きましたが、家具を購入される場合、2次元である平面でサイズや色を含めたレイアウトを考えることがほとんどです。
勿論、動線を配慮するためには、欠かせない作業の一つです。しかし、実際は3次元での生活となる為、床~天井までの「空間」への意識も高まってきます。
空間を立体的に彩ることで、普段の何気ない生活も楽しく、機能的に過ごすことができます。
アイテムを選び、レイアウトを考えるのは非常に楽しい時間ですが、その際には、下記の事項にご注意ください。
①壁面(集合住宅の戸境壁・賃貸物件など)に釘やねじで穴を開けることを禁止されていないかどうか。
→ご不安な場合は、それぞれの管理会社へお問い合わせいただく事をお勧めします。
②壁面内に下地(間柱や補強材)はあるか。
→下地の位置によっては、重量のあるアイテムが、イメージをしている場所に取付けられない場合もあります。
しっかりと取り付けをしていないと、落下の危険性もありますので、ご注意ください。
住むご家族の趣味趣向は、お部屋の小物に反映されます。
それに加えて、上記のような制約をマイナスに捉えずに、個性溢れる「空間」として、レイアウトを楽しまれてはいかがでしょうか。
同じ壁面に飾るアイテム数は、2~3点にすることで、フォーカルポイントの効果が期待できます。
多くのアイテムを飾りすぎると、逆に雑然としたお部屋に見せてしまい、フォーカルポイントの効果がなくなってしまいます。
コーディネートのポイントや注意点を把握した上で、あなただけの特別な「三角形」を描いて、より素敵な個性溢れる「空間」を作ってみてはいかがでしょうか。