本革ソファの魅力
FLANNEL SOFAでは、布・フェイクレザー・本革の3つの種類からソファの張地をお選びいただけます。
それぞれの生地に良さがありますが、本革ソファは、お手入れをしながら長く愛着をもって使用できる味わいのある逸品として人気があります。
今回は、本革ソファに多く見られる「革割り」についてご紹介いたします。
「革割りとは」
国内でつくる本革ソファは、一般的に牛の一頭の皮を半裁したものからつくられます。
写真のように牛の皮を半分にしたものです。そこから特に大きな傷や肌荒れなど、製品としては使用できない箇所を取り除いた部分を使用します。
そのため、革は、布生地やフェイクレザーとは違い、製品として使用できる大きさに限りがあります。
ソファの張地として使用される革は、製品として使用できる部分を選定し、繋ぎ合わせて作られます。この革を繋ぎ合わせるデザインを「革割り」と言います。
「革のサイズについて」
革の大きさはデシ(d㎡/デシ平方メートル)という単位で測られています。
1デシ(d㎡)=10cm×10cm
革の形は様々なので、現在は、専用の機械で革のサイズを測ることが可能です。
ソファで使用される牛革の半裁は1枚で約230~280デシ程度の大きさです。
「革割りは本革ソファの証」
本革ソファには革割りがつきものですが、革割りのステッチが気になってしまう方もいるかもしれません。
ですが、革割りは、本革を使用したソファの証でもあるのです。
革割りの少ないものをつくるには、革の表面に傷が隠れる程の、顔料を塗りつけるような加工をほどこす必要があります。
傷を隠すほどの加工を革の表側に施すと、それと同時に本革の良さや経年変化の味わいも隠れてしまいます。本革の良さ・味わいを活かしながら、
革割りの少ないソファを製作するのはとても難しいのです。
「ステッチの種類」
ステッチなし
表に縫い目が出ない、一般的な縫い合わせ方です。
シングルステッチ
縫い目が1本のものです。
布張りソファにも使用されています。
ダブルステッチ
その名の通り、縫い目が2本のものです。
負荷がかかり易い部分の補強や、革割り部分に使用され、デザインの一部としても使用されています。
「革割りの実例」
ソファ「BRICK」の革割りを布張りと比較しながらご紹介いたします。
BRICKの場合、革割りは、肘外や背裏などに細かく入ります。
布BRICK / 2.5人掛け片肘
本革BRICK / 3人掛け