生地の傷みはソファを使用する上で気になる部分です。
いざ、傷みが起きてしまった時の対処方法を知っておくのも大切ですが、予防策を知っておくことにより、
永くソファを良い状態で使用することができます。
生地に起こりうる生地の傷み例から、予防方法をご説明します。
生地の切れ、破れの原因
「洋服の装飾」
普段着ている洋服のなかには、布だけでなく、さまざまな材質が使用されています。
ジッパーのついた洋服や、デニムの強度を増すためのリベット、女性服についているビジューなどの装飾がソファの生地に引っかかり、
生地が傷つく可能性があります。
ソファに座る場合は、なるべく部屋着に着替える等、対策をするといいでしょう。
「尖ったおもちゃなどの角」
お子様にとっても、リラックスできる場所でもあるソファですが、同時に遊び場にもなります。
角のとがったミニカーやブロックのおもちゃなどの引っかかりが生地の傷みの原因となります。
ざっくりと編んでいる生地などは特に注意が必要です。
お子様をソファの上で遊ばせる時は、マルチカバー等のソファカバーを使用して、
ソファ生地への直接のダメージを避けるなど、注意していきましょう。
「猫の爪とぎ」
猫がいるご家庭で、悩みの種となる爪とぎですが、ソファも爪研ぎの対象となります。
爪とぎをする原因は、爪が伸びている・ストレスが溜まっている・マーキングなどが考えられます。
しつけなどを行うのはもちろん必要ですが、ソファなど、特定のところに爪をとぐ習性がある場合は、
爪をとぐ場所に、薄型で持ち運びのできる爪とぎ器をあてがうなど、爪を研いでいいもの、研いではダメなものを認識させることが大切。
ただ、爪を研ぎたいときに研ぎたい場所でしてしまうのも現実。
FLANNEL SOFAでは、非常に高い強度を持ち、猫の引っ掻きにも耐えられる生地をご用意しております。
毛玉・毛羽立ちの原因
「衣類など、ほかの生地との摩擦」
ソファの生地は強度を確保するため、ポリエステルの生地を多く使用しています。
また、ウールやレーヨンなど、様々な素材を混合することにより、機能性や質感を高めていますが、
同時に異素材が混合された生地は毛玉ができやすい性質も持ち合わせています。
座った際に、摩擦によって毛玉ができてしまう可能性はありますが、着ている洋服に毛玉がついている状態でソファに座った際に、
毛玉が付きやすくなる傾向があります。これは摩擦によって洋服の毛玉が移ることが原因です。
ソファの生地ばかりに注意が行ってしまいがちですが、座る際、洋服に毛玉がないか、少し気をつけてみてください。
「マジックテープ」
マジックテープは、その便利な機能性から洋服に多く使われています。
マジックテープはループ状の面と、カギ爪の面が合わさり引っかかり合うことでくっつき合います。
この、カギ爪の面が布生地を傷める大きな原因となります。カギ爪部分が布にくっつくことで、繊維1本1本に引っかかり毛羽立ちを発生させます。
冬場などのアウターにはマジックテープがついている仕様をよく見かけます。
帰宅して、そのままソファに座り、洋服に付いたマジックテープがソファの生地に当たらないよう注意しましょう。
また、カバーリングソファには、ソファ本体とズレないようにカバーの裾の部分にマジックテープがついています。
クリーニングなどのメンテナンスを行う際には、まずマジックテープカバーをマジックテープに付けて生地にくっつかないようにしてから、ソファカバーを脱着し、クリーニングを行うようにしてください。
実際にソファの生地が傷んでしまう前に、意識していくことで、ソファ生地をより長く使用することができます。
日ごろのちょっとした気遣いで、お気に入りのソファを末永くご愛用ください。