日々の生活の中で気になる様々な『汚れ』
お気に入りのソファで寛いでいる最中、うっかりソファを汚してしまったり
放置した汚れが落ちなくて、がっかりしたことはありませんか?
そんな汚れの対策として、FLANNELSOFAでは
『機能性ファブリック』と『パールトーン加工』をご用意しています。
この2種類には以下のような違いがあります。
機能性ファブリック
特殊な加工を施し、機能性を持たせた生地を『機能性ファブリック』と呼びます。
機能性ファブリックには防水や撥水・抗菌等、用途に応じた様々な加工があり、
FLANNELSOFAでは『アクアクリーン加工』を施した生地【GROUP4/JEシリーズ】があります。
※アクアクリーン加工とは
『アクアクリーン加工』は繊維全てを目に見えない分子被膜で覆うことで、汚れを布地に浸透し辛くする技術です。
水を加えるだけで汚れを浮かび上がらせ、拭き取ることできれいに落とすことができます。
また、環境に配慮し人体に有害な物質が含まれず、安全であることを証明する『エコテックス®スタンダード100』を取得しており、
日本より厳しい諸外国の法規制にも対応できる世界レベルの安全性を保持しています。
パールトーン加工
パールトーン加工は元々、呉服用に開発された
液状の汚れを染みにくくする撥水・防汚加工です。
昨今ではその高品質な技術を応用し、
椅子の張地やソファ、アパレル用品やベビー用品など、幅広く活用されています。
汚れ落とし実験で2種類を比較
上記でご案内した生地や加工は、汚れを繊維に染みつかせない事に特化しています。
では、実際にどこまで繊維に汚れが染み込まず、落とすことができるのか
2つの生地を使用し検証を行いました。
【検証で使用した生地】
<アクアクリーン加工>
GROUP4/JEシリーズ/アイボリー
<パールトーン加工>
GROUP4/HUシリーズ/グレー
【日常の生活で起こりうる代表的な汚れ】
汚れにも様々種類があります。ソファの汚れの原因となりやすいものをピックアップし、実験しました。
飲み物…ワイン/コーヒー
食べ物…しょうゆ/ケチャップ/チョコレート
【実験手順】
汚れをそれぞれ生地に付着させます。1分間放置した後、下記手順で汚れを落とします。
①表面に残った汚れを拭き取ります。汚れを広げないように、乾いた布巾で拭き取れる分を取り除きます。
②シミになった箇所にきれいな水を掛けて、汚れを浮かび上がらせます。
③乾いた布巾でたたき洗いを行い、汚れを吸い取ります。
手順②→③を3回繰り返し、アクアクリーン加工生地・パールトーン加工生地の汚れがどこまで落ちるか実験を行います。
●ワイン
[アクアクリーン加工]
汚れを付着させると、少し表面に留まり続けていましたが、
10秒ほどで生地に浸透し始めます。
ある程度汚れを吸い出すことができましたが、
3回目の拭き取りを行った後は、淡く色素が残り、
匂いも微かに残っています。
[パールトーン加工]
汚れを付着しても浸透せず、
玉のような形で表面に留まり続けています。
拭き取り1回目で汚れをきれいに落とすことができました。
匂いもきれいに取り除くことができました。
●コーヒー
[アクアクリーン加工]
汚れを付着させると10秒ほどで生地に浸透し始めます。ワインよりも染み込む範囲が少し広くなりました。
拭き取り3回目でも淡く色素が残り、匂いも若干残りました。
[パールトーン加工]
汚れを付着しても浸透せずに表面に留まり続けています。
拭き取り1回目で汚れをきれいに落とすことができました。匂いは少し残っています。
●しょうゆ
[アクアクリーン加工]
汚れを付着させると10秒ほどで生地に浸透し始めます。ワインよりも染み込む範囲が少し広くなりました。
拭き取り3回目でも淡く色素が残り、匂いもしっかり残ったままでした。
[パールトーン加工]
汚れを付着しても浸透せずに表面に留まり続けています。
拭き取り1回目で汚れをきれいに落とすことができました。匂いは落とすことはできませんでした。
●チョコレート
[アクアクリーン加工]
水分の多い汚れに比べ、浸透はせず広がりはしませんでした。
拭き取り3回目でも淡く色素が残り、匂いも僅かに残った状態です。
[パールトーン加工]
拭き取り1回目でほとんどの汚れをきれいに落とすことができました。
注意して目を凝らすと、少しだけ色が残っています。
拭き取り3回目で汚れ・匂い共にきれいに取り除くことができました。
●ケチャップ
[アクアクリーン加工]
水分の多い汚れと比較し、生地に浸透はせず広がりませんでした。
拭き取り3回目でも淡く色素が残り、匂いは少しだけ落とすことができました。
[パールトーン加工]
拭き取り1回目でほとんどの汚れをきれいに落とすことができました。
注意してみると、少しだけ色が残ってしまっています。
拭き取り3回目できれいに取り除くことができました。
匂いは少しだけ落とすことができました。
【検証結果】
※横スクロールができます。
ワイン | コーヒー | しょうゆ | チョコレート | ケチャップ | |
---|---|---|---|---|---|
アクアクリーン加工
GROUP4/JEシリーズ |
△ | △ | △ | △ | △ |
パールトーン加工 GROUP4/HUシリーズ |
◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
アクアクリーン加工(GROUP4/JEシリーズ)
JEシリーズはモール糸の吸水性が高く、水分の多い汚れは染み込んでしまいました。
パールトーン加工よりも汚れが落ちる速度が遅いものの、
全く加工が施されていない生地と比較すると、
水をかけた時に汚れが浮きやすく、落としやすい結果となりました。
また、今回は経過観察を行う為、汚れを付着して1分間放置した後に実験をしましたが
放置する時間の短縮や、汚れを落とす回数を増やすことで
今回の結果以上に落とすことができる可能性があります。
パールトーン加工(GROUP4/HUシリーズ)
パールトーン加工の生地は、実験手順①の「汚れを乾いた布巾で取り除く」段階で
殆ど取り除くことができ、わずかに残った汚れも水をかけ、拭き取るだけできれいになりました。
油性分が多いチョコレートやケチャップは拭き取りの回数を重ねることで汚れが殆ど目立たなくなりました。
■まとめ
【機能性ファブリックのおすすめポイント】
GROUP4/JEシリーズは元々生地に加工が施されているため
パールトーン加工と比較すると、コストを抑える事ができます。
また、パールトーン加工とは異なり、クリーナーなどケアアイテムと併用が可能なため、
汚れが付着してしまう前に防護するアイテムを予め使用しておくことで、さらに汚れを落としやすくすることもできます。
その他、抗菌機能が備わったセーフフロント加工も施されています。
汚れのみに限らず、生地を清潔に保ちたい場合はJEシリーズがおすすめです。
【パールトーン加工のおすすめポイント】
パールトーン加工は、撥水力がかなり高く、水溶性の汚れは水で簡単に落とすことができます。
既存の生地に加工を施す為追加で費用がかかりますが、お好みの生地に加工を施すことができます。
(※構造上パールトーン加工ができない生地もございます。)
その他、防カビ性能が付与される為、カビが気になる方や手早く汚れを落としたい方におすすめです。
パールトーン加工はドライクリーニングや洗濯を行うと撥水・防汚の効力が減退してしまいます。
また、界面活性剤が含まれている中性洗剤や消臭スプレーなどを使用すると、同様に効果が減退する為注意が必要です。
いずれの生地も、汚れの性質によって相性があり、特に油分が含まれているものは水だけではなく
ベンジンや専用のクリーナーなど用途に合わせて対処することが重要となります。
長く綺麗にソファを使用するには、それぞれのライフスタイルにあったソファや生地を選ぶのがポイントとなります。
ご希望のスタイルに合わせたソファと生地を選び、快適なソファライフを過ごしましょう。