生活しやすいお部屋づくりの基本は、過ごし方をイメージしてスペースを確保することです。
ソファレイアウトの基本
お部屋の入り口からLD(リビング&ダイニング)に入り、ソファの前を通ってベランダや庭に出るルート。
このように生活していて通る線を動線といいます。直線で結べば短い距離でも、ソファや家具の間を迷路のように移動すると距離は長くなり、余計な時間がかかってしまいます。
家具を配置するときには、目的の場所になるべく近い距離でスムーズに行けるように動線を考えることが大切です。 人が歩くのには狭さを感じない通路のスペースを確保しましょう。
平均的な人の肩幅は約500ミリですが、左右にゆとりがないと壁や家具にぶつかることがあります。通路となるスペースに余裕がないとスムーズには歩けません。生活する人に合わせたゆとりのあるお部屋にしたいですよね。 部屋を広々と見せたい時には、まずは床の面積をできるだけ広く露出させることです。ソファやテレビなどを壁際に配置し、部屋の中心に空間を作ると広く感じられます。
ポイント:動線を考えた、家具選びをしましょう
人が通る為に必要なスペース
人が1人、正面を向いて歩く為に必要なスペースは60cm程度。圧迫感を感じずに歩くため、70cm以上確保すればスムーズに移動することができます。横向きに通る場合には50cm程度でも大丈夫です。
2人がすれ違う場合には120cm程度のスペースの確保が必要です。
リビングは人が集まる場所です。入り口からソファや庭へ行く通路など、移動することが多いルートは余裕を持ったスペースの確保を心がけましょう。
ポイント:移動頻度に応じた動線を確保する
【1】 1人が通る場合
【2】 横向きに移動する場合
【3】 2人がすれちがう場合
動線が確保しずらい時には…
リビングでは、ソファ以外にもディスプレイラックやTVボードなど様々な家具が配置されています。
どうしても全ての動線を広く確保できない場合は、あまり移動に使用しない動線を最少の寸法にするなど利用頻度を再確認してみましょう。また、椅子を引いて座ったり収納家具の引き出しを開けて物を出し入れしたり、ドアや出窓を開けられるようなスペースはきっちり確保しましょう。
動線計画はソファ周りだけでなく、様々な家具とのバランスが大切です。配置による細かな寸法や目安をご覧になりたい方は「インテリアの人間工学」をご覧下さい。