no.10 「スフェリコン」って何だ?!
先日のコンペで選ばれた「スフェリコン」ソファのデザイン検討が、現在TYPE A/Bと学生が中心となり着々と進行しています。
今回は、そんな「スフェリコン」ソファの魅力について、書きたいと思います。
そもそも、スフェリコンとは、『等高重心立体』と呼ばれ、回転しても常に一定の重心位置を保つ性質を持っています。1970年、イギリスのコリン・ロバーツという人が発見したそうなのですが、正方形を対角線を軸に回転させて出来る上下2つの円錐を、軸を含む平面で2等分し、一方を90°回転して張り合わせることでできる立体です(画像はスフェリコンの概念の模式図です)。現在ではこの立体を、玩具などのプロダクト商品やオブジェ等に応用して広く使われているそうです。
これに、今回はソファという機能を持たせるわけですが、ソファとスフェリコンをカケアワセることで、今までにない概念のソファになるのではないかと期待しています。
まだ、検討段階ですが、こんな魅力があるのではという項目を挙げてみました。
[スフェリコンの魅力]
- ボールのようにコロコロと転がして簡単に動かせるのに、おもしろい動き方をするので、動かしたい衝動にかられ、ずっとソファとふれあってしまう。
- タイプの異なる2つの座面が一体となっているので、その日の気分やスタイルに合わせて、使い分けられる。
- 2つの座面が組み合わされていることで、子どもの隠れ家のような空間ができたりと「ソファに座る」という使い方以外の可能性がいっぱい。
このように魅力満載のソファですが、「座った時の安定性の問題」や「具体的な使い方の想定」など、解決しなければいけない問題点もたくさんあり、もうしばらくは、試行錯誤の時間が続きそうです。
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TYPE A/B
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