no.15 どんなソファが欲しいですか?
「みなさんは、どんなソファが欲しいですか?」
デザインを検討している中で、この問いかけが頭の中をぐるぐる廻っています。
現在検討中のスフェリコンという形態は、変わった動き方が特徴です。それゆえ、一般的なソファの形態として使うには、難しい側面も有しているわけです。
世の中におけるソファの概念というのは、一家団欒の場として使ったり、テレビを見るときに座ったりと、ソファを使うときは「ゆったり」とか「くつろぎ」のような言葉が一緒にくっついてきます。
しかし、そんな一般的なソファの概念をこの「スフェリコン ソファ」に当てはめて考えてしまうと、途端に魅力がなくなってしまうような気がします。
現段階では、数回の打合せをふまえて、正五角形で展開していたスタディから、
- フォルムを崩しながらも、スフェリコンらしい動きも出せるような形態の模索
- ソファとしての機能がありながらも、子どもの視点での新しい使い方の模索
の大きく2つの柱でスタディを進めていくことにしました。
まず、「ソファ」の定義ってそもそも何だろう?という話になり、スフェリコン独自の定義を作ってしまおうと考えています。
今回は、産学連携ということもあり、今までのソファづくりとは違った点がこのソファの魅力でもあり、可能性でもあります。ですから、「ソファ」という名の全く新しいモノをつくり出せればいいなと思っています。
この「スフェリコンソファ」を通して、新しいソライフスタイルの提示ができるように、これからもデザイン検討を続けていきます。ご期待ください。
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TYPE A/B
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no.15 デザインだけでは作れない
今まで僕たち学生とタイプエービーさんの二者でデザイン検討をしてきました。ただ、その二者ともにソファの作り方については素人なのでわからないことも多く、いろいろ調べたりと手探りな状態でやってきたわけです。
そして、先日、とうとうフランネルソファの和田さん、高橋さんを交えての打ち合わせが行われました。
やはり、専門家の方がいるというのは心強いものでした。僕らが作った模型を見ながら、実際につくる場合の難点や素材的な問題など、かなり具体的なアドバイスを聞けて、勉強になりました。具体的な部分を知ることによって、アイディアも膨らみ、またいろいろな方向性が見えてきました。
デザイン検討の期間を予定より長くとって頂けるということなので、まだまだおおいに悩みたいと思います。
悩んで、悩んで、悩んで…、まだまだ彷徨って、いろいろなものに気づき、それをカタチにまとめていきたいと思います。
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名古屋工業大学/伊藤研究室
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no.14 ソファ模型を前に
5月9日(土)のヒトコト交流会での発表が終わり、息つく暇もなく5月11日(月)19:00~TYPE A/Bさんで、打ち合わせとなりました。
デザイン検討に関しては、私たちFLANNEL SOFAは初めての参加で、【商品化に向けて】という域に入ったということです。
まず、模型を拝見して、しっかりとぜい肉の削がれた、すっきりとしたデザインになってきたな、という印象を受けました。その模型は、第1段階の変更、第2段階の変更と、わかりやすく洗練され、一歩づつ着実に前進している感じです。
スフェリコンという幾何学形状のソファであるがゆえの特異性から、「集合住宅の住戸計画に関する考察」、「大人、子供可変椅子:Duality Chairの設計」という論文資料を基に思案を重ねたり、”動くスフェリコンソファ”という側面から見た住宅内での移動時の軌道を説明しつつ、富田くん、坂井くん両名は、商品としての落としこみどころは一体どこにあるのか、にどうもたどり着けないでいるらしい。
コンセプチュアルな形状デザインは美しいが、ソファとしては実際どうなのか・・?先日から打ち合わせしてきたTYPE A/Bさんも多少迷走困惑気味の様子。
ソファの、形態について、人との関係、空間との関係、、、これはこじつけの理由付けコンセプトなのか・・?先に模型としてこの上なく綺麗にまとめられてしまった「美しいもの」だけに、コンセプト部分があとづけ的になっているのか・・?
そこで私たちは、「スフェリコンを動かせるものにしなくてもよいのでは?」「五角形ベース以外に方法は?」「もう一度スフェリコンの原型から考え直してみる必要があるのではないか?」という、ある意味完全形の模型に対して、否定的な提言をしてみました。
ここからどう進行させればよいか分からない、という顔の富田くん、練り直し、模型製作サポートするから、という坂井くん、あくまでもう一回洗い直してみてください、という姿勢のTYPE A/Bさんとフランネルソファ、大変だろうけど、無理な進行はできないので、やはり商品化は積み上げ方式で進めるものです。私たちもしっかりサポートできるよう、次回打ち合わせも5月中に設定し、短いスパンで再検討ということになりました。
他、今回決定した事としては、6月初旬フランネルソファの工場見学もかねて、新しい模型を携えての打ち合わせ、6月19~27日(予定)名工大の図書館での発表、展示。
これは、伊藤研究室全生徒参加の発表なので、みなさん気合の入ることでしょう。初の公での展示です。ぜひとも、模型、コンセプトづくり頑張っていただきたいです。尚、展示2日目の、6月20日(金)には、図書館横の講堂で(仮)、公開プレゼンする予定もあり、ご意見頂戴したい、または、ご覧になっていただきたい方々をお招きしての開催となります。
プレゼンの後は、みなさんが交流を深めて頂くための、懇親会を行う運びとなりました。こちらも完全決定ではないものの、学生さんたちの勉強、モチベーションアップのためにも実現させたいものです。
公開プレゼンが開催される際は、各メディア、当ブログでも公開いたしますので、報告をお待ち下さい。
さて、次回打ち合わせ、公開プレゼンに向けて準備していきたいと思います。
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FLANNEL SOFA
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ハギレプロジェクト
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no.13 学生による公表の機会
こちらは、5月9日(土)夜に行われた、「ヒトコト交流会」での名工大生発表の様子です。この交流会では、ある1つのジャンルに趣向を持つ方々をあつめて、一言、意見や自己アピール、人から人への直接的広報ができる会で、ヒトとヒトが交流することにより、コトがなされていく場を提供していきたいという私たちの願いが込められています。
今回の会場となった、フランネルソファ本店大須ショールームでは、今年5月で10周年を迎える私たちフランネルを昨年から親交の深くなった株式会社オープンエンズさんが、自発的に10周年をお祝いしてくださるというコンセプトの下で、「フランネルソファ10TH」の題材を使い、「第3回デザインのバカ展」は開催され、5月24日(日)まで行われます。
ということで、この展覧会初日にあわせて、「デザイン好き」という、広い枠での参加を募り、プロとして活躍されている方でなくても参加者全員が、ヒトコト物言いができる!ヒトコト交流会は開催されました。
現在、推し進められております、「カケアワセプロジェクト」の名工大生にとって、人対人レベルでのアピール(プレゼン、自己表現)の良い機会でもあり、直接的に宣伝ができることから、TYPE A/Bさんからも後押しの声を頂き、学生たちにも発表の場を設けました。
TEL、メールでのやりとりから、大変やる気が伝わってきて、発表当日まで事無く計画は進行していきました。彼らは、伊藤研究室での体験を活かし、一般の方々へも全く変わりなく、パワーポイントを使ってのプレゼンテーションをしてくれました。
こういった、学生たちが私たち大人の前で立派に主張する様は、誰もが頼もしく目に映ったことでしょう。
カケアワセプロジェクトのソファデザインを現在練り上げている、富田くん、坂井くんはきっと気が気でなかったことでしょうが、今回また一つ経験を重ねて、人間的にも強くなったことと思います。私たちFLANNEL SOFA、TYPE A/Bさん共々これからも実社会体験による課題を学生たちに向けてビシバシぶつけて鍛え上げていくつもりです。
さて、次はだいぶ洗練されてきたという、スフェリコンのソファの模型、デザインコンセプト等々の打ち合わせに突入です。長らく表だっての出番のないまま、待ちの状態だったので、リアルタイムで現状が見られる打ち合わせが楽しみです。
まだまだ現実路線への変更、指摘はかけずに打ち合わせは進めて、産学ならではの商品づくりを検討、まい進していきます。
富田君、坂井君、小さな試練はこれからも続きます。その全てをチャンスととらえ、取り組んでくれればと思います。他、研究室学生も、各自作品の模型、コンセプトのブラッシュアップを進行させる作業が続きますので、気合入れていきましょう。
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no.12 伝えることの大切さ
今回は、5月9日に行われたFLANNEL SOFAで開催された「ヒトコト交流会」でのお話をしたいと思います。
なんと、その交流会の中でこのカケアワセプロジェクトについて発表させて頂く機会に恵まれたわけでございます。上の写真はその一部です。(左がプロジェクト担当者の坂井、右が商品化ソファの作者富田さん)
正直に言うと、とても緊張しました。実際に発表を聞かれた方は分かると思いますが。。でも、大勢の人の前で、しかもかなり距離的にも近く、一人一人のお顔を見ながらおしゃべりする機会を得られたことは、僕らにとってとてもいい経験になりました。少し心臓が強くなった気がします。
発表によってプロジェクトの面白さを100%伝えられたのか不安ですが、少なくとも僕らが学生なりに一生懸命いろいろ考えて取り組んでいるということは伝えられたのではないかと思います。このプロジェクトの面白さについては、ブログはもちろんのこと展示会をやったりしてこれからもどんどん膨らんでいきます。なので、あの発表が全てだと思わずに、これからの動きに期待していてください!!(次の発表はもっと伝えることが出来るようちゃんと練習しときます。。)
最後に、つたない発表に最後までつきあってくださった方々と、貴重なお時間を与えてくださったフランネルソファさん、オープンエンズさんに精一杯感謝したいと思います。
ありがとうございました!!!!!これからもご期待ください!!!!!
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名古屋工業大学/伊藤研究室
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no.11 動くソファ考え中
上の写真は、「スフェリコン・ソファ」をもっともっと良くしようとソファ発案者の富田さん(写真左)、type A/Bの高橋さん(写真右)、Ti/Diで5W×1H×3Pプロジェクト担当の坂井(写真中)の3人で様々な議論を交わし合っているところです。
それぞれソファについて調べたり、椅子の作り方を本を見て学んだり、様々な角度からひたむきに取り組んでいます。そうやって3人でどんどん思考の層を厚くすることがソファをよくするために必要だと思い、多くの意見をぶつけ合っています。
そして、そのぶつけ合いによって少しソファが成長しました!カタチも安定性、安全性を考慮して程よく丸みを与え、より広い使い方ができるよう二つの座面の高さの差が大きくなりました。
しかし、まだまだ問題はたくさんあります。それらをしっかりと改善し、自信をもって社会に出せるようにこれからも思考の層を厚く厚く積み重ねていこうと思います。そして、その厚さが多くの人に届くようにこのブログで随時紹介していこうと思うので、これからもご期待ください!!
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