名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。

産学共同デザイン 5W×1H×3P とは

名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。
5W × 1H × 3Pとは、2つのProfessional(企業)と学生らのPersonality(個性)により1つの商品が生み出されるプロジェクトです。三者それ ぞれの 5W × 1Hの要素が目的に則して抽出され "カケアワセ "されていく Process(過程)を公開します。

掲載日:2009 年 5 月 23 日

no.15 どんなソファが欲しいですか?

TYPE A/Bの記事

090523

「みなさんは、どんなソファが欲しいですか?」

デザインを検討している中で、この問いかけが頭の中をぐるぐる廻っています。
現在検討中のスフェリコンという形態は、変わった動き方が特徴です。それゆえ、一般的なソファの形態として使うには、難しい側面も有しているわけです。

世の中におけるソファの概念というのは、一家団欒の場として使ったり、テレビを見るときに座ったりと、ソファを使うときは「ゆったり」とか「くつろぎ」のような言葉が一緒にくっついてきます。
しかし、そんな一般的なソファの概念をこの「スフェリコン ソファ」に当てはめて考えてしまうと、途端に魅力がなくなってしまうような気がします。

現段階では、数回の打合せをふまえて、正五角形で展開していたスタディから、

  1. フォルムを崩しながらも、スフェリコンらしい動きも出せるような形態の模索
  2. ソファとしての機能がありながらも、子どもの視点での新しい使い方の模索

の大きく2つの柱でスタディを進めていくことにしました。

まず、「ソファ」の定義ってそもそも何だろう?という話になり、スフェリコン独自の定義を作ってしまおうと考えています。
今回は、産学連携ということもあり、今までのソファづくりとは違った点がこのソファの魅力でもあり、可能性でもあります。ですから、「ソファ」という名の全く新しいモノをつくり出せればいいなと思っています。

この「スフェリコンソファ」を通して、新しいソライフスタイルの提示ができるように、これからもデザイン検討を続けていきます。ご期待ください。

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TYPE A/B
http://www.type-ab.com/
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名古屋工業大学
伊藤研究室

家具からインテリア、建築等を一つの環境と捉えデザインの研究と実践 を行っている。行政・企業・市民を巻き込んだ、インスタレーションや マチづくりにも従事し、社会・世界に向け活発に活動中。

TYPE A/B

住宅設計からマンションのリノベーションなど住空間のデザインを手掛 けている。また、市場分析からコンセプトを創造し、ロゴやネーミング などデザインを活かしたブランド戦略を実践中。

FLANNEL SOFA

私たちの考える本当の意味での「デザイン」とは、 思案から、ソファ製作の過程をへて、お客様の元へ、その後長く使用され続ける。 そのようなロングライフなモノ作りこそが、デザインだと考えます。

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