no.24 座っちゃいました
コンペを行ってから、約半年。
とうとう新作ソファに座っちゃいました!!
まだ木枠組みの段階ですが、やはり実物大で出来てくるともうすぐ商品化するという実感が湧いてきます。
上の写真では、富田さんが実際に座ってみて感触を確かめています。体がスポッと入り、包み込まれる感じがとても気持ち良さそうでした。
気になっていた、「転がる」ということと「安全性」についても、「転がる」ことをできるだけ維持して「安全性」を高められる手法をフランネルさんから提案して頂きました。出来るだけデザイナーの意見を尊重しようという意図をしみじみと感じました。
このように職人さんの技術的な指摘により、デザインがさらに商品として昇華されていきます。こういったやりとりは商品化プロジェクトだからこそ味わえる醍醐味だと思います。
その醍醐味を学生の時に味わえる僕らはとても幸せだということを改めて感じました。
発表まで、残り約1ヶ月半です。まだまだ決めなくてはいけないことがたくさんありますが、一つ一つ確実に納得のいくようにクリアしていきたいと思います。
ちなみに、新作ソファの名前が決まりました。それは……まだナイショです!
このブログを随時チェックしてください!乞うご期待!!
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名古屋工業大学/伊藤研究室
http://www.type-ab.com/ti_di/index.html
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no.23 木枠プロトの初見せ
8月26日(水)、打ち合わせ。
フランネル工場に、タイプABさん、名工大伊藤研究室の方々に来て頂くのもようやく慣れてきました。
今回は工場内でも打ち合わせ前に、木枠プロトを前に話をしていたこともあり、皆さんが来られてすぐにカメラで撮影を開始。打ち合わせもこの流れで開始となりました。
早速、私たちとしては一番気になっている、安全性、構造の確認作業をしました。デザイン変更については、すんなりと了解を頂き、スフェリコンがソファとして役割を果たす、安全に座れる、という第一条件はまずクリア。
正直、座り心地に関してはまだ進行できない状況で、ただ、伊藤先生のおっしゃた、「背中のここはウレタンとかで形づくるんですか?」という、ぽろっと出た一言、頂くかもしれません。
現在は背の形状を段ボールでライン出し、Rベニヤで木枠を・・・という流れだったのですが、座り心地が・・と、引っかかっていました。何と、ウレタンで成型、出来るかもしれない!それならコンパクトな中でも座り心地が追求できる!
座り心地に関しては、ウレタンならどんなのでも表現できます。しかし、3DのR出しはまず無理、と決め付けていたのかもしれません。
ウレタンで背面を成型するのは不採用になるかもしれませんが、案としてはありです。ぜひ、検討させて頂きます。
そして、場所を工場2Fに変え、打ち合わせ開始。話はいつも以上にスムーズに進み、当カケアワセプロジェクトがついに終盤にさしかかってきているな、としみじみ実感してしまいました。発表に向けて、告知のこと、商品名のこと、展示構成やらパーティーに至るまでお話しできました。
10/14(水)~18(日)の、フランネルソファショールームでの展示に加え、テレビ塔パークギャラリーでの学生展示、そして各会場においてパーティーも行います。
この発表は、カケアワセプロジェクトの大きな節目となりますので、初蔵出しとなるこの会期を逃さぬよう、皆様たくさんのお越しをお待ちしております。もちろんのこと、NDW`09(ナゴヤデザインウィーク)が行われている会期ですので、各会場、インテリアショップめぐりをしていただきながら、フランネル、テレビ塔パークギャラリーにお立ち寄り下さるのが楽しいかと思います。
しかし、まずは製作、製作。きっちりしたモノをつくるべく、最後まで気を抜かずに頑張りたいと思います。
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ハギレプロジェクト
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no.22 実寸木枠プロトモデルをつくる
先日、名工大/富田君から出してもらった輪切り寸法を元に、現在は実寸を割り出し、正確な木枠を製作するために、木枠のプロトモデルを検討しながら仕上げているところです。
このプロトモデルを使って、今度はウレタンの寸法、張り&仕上げ方法を考えていく段階となります。このプロトモデルを作ろうとする初めから、仕上げ方法までイメージングできていないと内部構造は作れないこともあり、既に最終的な仕上げまである程度は頭の中では出来上がっているものの、問題点はいくつも出てきそうな雰囲気。
進行していく中・・・やはり、というより、当然のように、ソファ自体が前に転がってしまって、自立すらしない状況。前ダイワどこまで出したら転がらなくなるんだ・・・?
和田 :「形状崩そうか、安全の方を取ろう。分かってくれるでしょ」
高橋:「そうですね、危ないのは論外ですよね」
~中略~
和田 :「前ダイワどこまで出す?なめらかな自然なR引く?」
高橋:「斜めにまっすぐ引いて、足元だけ少しRかけて。正面から見たら全くデザイン崩してないですし」
和田 :「次の木枠でさ、実際にダイワずらしながら座って位置決めすればいいんじゃないのかな、それで線引きしようよ、意味ある線になるし」
高橋:「そうですね、じゃあ、打ち合わせ用にイラスト描いておきます」
和田 :「よろしく。ひとまず、次の打ち合わせでOKもらってからGOだね」
というやりとりが、FLANNEL FACTORY内ではあり、仕様、デザイン変更はなされていきます。
とにかく、次回の打ち合わせでOK頂いて、安全なスフェリコンソファへと進化させていきたいと思います。
次回打ち合わせは、8月26日(水)工場にて。
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no.21 模型と木枠図案
図面化も終わり、具体的なソファづくりの第一歩となる木枠製作を、といきたいところですが、この複雑なスフェリコンソファは・・・・。
その前にまず構造検討をすることに。
通常なら図面から内部構造を即決していますが、今回ばかりは模型を前にフランネルソファのファクトリーチームで検討会を行いました。
富田君にフランネル用にと、製作依頼していた模型が到着するとすぐに、8月7日の通常業務終了を見計らって検討開始。
「ああしたらいい、こうした方が良くないか?・・」と、議論は進み、案としてはやはり、ソファの木枠構造のセオリー通りなところに落ち着きました。しかし、あまりに多くの文字と線で情報が雑多なため、私たちは木枠図案の清書をして、富田君には水平、垂直、各指定ポイントごとの輪切り寸法を出してもらう事となりましたが、割と早い段階で寸法を出してくれるそうで大助かりです。
その寸法図面を待ってから、いよいよ実製作に移りたいと思います。
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