名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。

産学共同デザイン 5W×1H×3P とは

名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。
5W × 1H × 3Pとは、2つのProfessional(企業)と学生らのPersonality(個性)により1つの商品が生み出されるプロジェクトです。三者それ ぞれの 5W × 1Hの要素が目的に則して抽出され "カケアワセ "されていく Process(過程)を公開します。

掲載日:2009 年 9 月 1 日

no.25 ひらめき

FLANNEL SOFAの記事

090901

前回の工場打ち合わせでソファの形状が変わったので、昨日、今日と、仕上がり図面から木枠寸法を再度洗い直しをしていました。

前回は、木枠を作るのに参考にするための1:1木枠プロトだったので、そこまでの精度は必要なかったですが、今出している寸法はそのまま木枠となるので、計算一つ一つもかなりシビアになってきます。

そしてついに、仕上げ方法を決定していかないと寸法が出なくなってきました。使用するウレタンの厚み、硬さ、下張りの仕方、仕上げ方、最終的な仕上げの方法、等々の要素を考慮して、木枠の形状を決めていくのですが、これら全てが合わさって、‘座り心地‘が生まれるんですね、私たちはお客様からはこの、‘座り心地‘の部分しか聞き取りをしないですが、材料までさかのぼると、ちゃんと意味ある材料選びをしています。
「そこまでやるの?」という事もあれば、「そんなことか」と、思われる事もあるでしょう。皆様には、ぜひこの部分を展示会期間中にご覧になって頂いて、フランネルソファの、ソファに対する姿勢を少しでも感じて頂ければ幸いです。

さて、話を元に戻しますと、図面を描きながらプロトを眺めて仕上げ方法を何気なく考えていたら、最終仕上げの方法がひらめいてしまいました。
今までは、手間はかかるけど、手縫いすれば大丈夫。くらいにしか考えておらず、生産性は半分無視していました。しかし、思いがけず生産性がよく、仕上がりの美しい方法が思い浮かび、イラストに描き残しておきました。
これでまた一歩、寸法出しを前に進めることができます。明日、明後日と、図面と格闘しながら、木枠製作を9月3日(木)までに終わらせる予定です。
原寸大図面を7~8枚描いて寸法の正確さをチェックする、という作業も実はまだ残っていて、同時進行になりそうです。

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名古屋工業大学
伊藤研究室

家具からインテリア、建築等を一つの環境と捉えデザインの研究と実践 を行っている。行政・企業・市民を巻き込んだ、インスタレーションや マチづくりにも従事し、社会・世界に向け活発に活動中。

TYPE A/B

住宅設計からマンションのリノベーションなど住空間のデザインを手掛 けている。また、市場分析からコンセプトを創造し、ロゴやネーミング などデザインを活かしたブランド戦略を実践中。

FLANNEL SOFA

私たちの考える本当の意味での「デザイン」とは、 思案から、ソファ製作の過程をへて、お客様の元へ、その後長く使用され続ける。 そのようなロングライフなモノ作りこそが、デザインだと考えます。

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