名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。

産学共同デザイン 5W×1H×3P とは

名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。
5W × 1H × 3Pとは、2つのProfessional(企業)と学生らのPersonality(個性)により1つの商品が生み出されるプロジェクトです。三者それ ぞれの 5W × 1Hの要素が目的に則して抽出され "カケアワセ "されていく Process(過程)を公開します。

掲載日:2010 年 3 月 17 日

no.46 試行錯誤

FLANNEL SOFAの記事

100323_1現在まさにコンセプトモデル製作中です。

予想通り、2度の失敗をしながら、三回目の製作でようやくこのやり方、仕上げ方かな、というのがはっきり見えてきました。

コンセプトモデルは、コンセプトを全面に出して見せる(魅せる)ことが目的のため、座ると角の部分のアタリはどうしても感じられるだろう・・モノ的には、‘座れるオブジェ’を目指して、座面だけはしっかりソファらしさを出せる工夫を盛り込みました。

しかし、エッジライン上を手縫いで仕上げるための、縫い床の綿ひもに、もう一重メッシュニットをきつく巻きつけることで、背のアタリもだいたいは解消されたし、パキッとしたエッジ感も出ている・・。なんとか、下地はこれで決定。

100323_2

ここから膨らまない程度のウレタンで肉付けし、あとは型どり、裁断、縫製。今回のコンセプトモデルの仕上がりを良くする要となっている、張り地のウールニットの’伸び‘によって、どこまで型がずれるのか・・見当がつかない。

とにかく不明なので、そのまま進行させる事に。写真にもあるように、ロンドの転がる軌跡に沿ってまずは裁断。これしかやり方ないな、と思いながらロンドを一人で転がしながら一人でマーキング。本当、面白い転がりをするな、と思いつつ、思い切ってハサミを入れる。そして次、縫製。

100323_3

縫製に関してはやはり、あまり問題なく、少しずつ丁寧にチクチクと手縫いを進めている状態です。
これを仕上げて来週予定の商品化に向けての打ち合わせに臨みたいと思います。

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名古屋工業大学
伊藤研究室

家具からインテリア、建築等を一つの環境と捉えデザインの研究と実践 を行っている。行政・企業・市民を巻き込んだ、インスタレーションや マチづくりにも従事し、社会・世界に向け活発に活動中。

TYPE A/B

住宅設計からマンションのリノベーションなど住空間のデザインを手掛 けている。また、市場分析からコンセプトを創造し、ロゴやネーミング などデザインを活かしたブランド戦略を実践中。

FLANNEL SOFA

私たちの考える本当の意味での「デザイン」とは、 思案から、ソファ製作の過程をへて、お客様の元へ、その後長く使用され続ける。 そのようなロングライフなモノ作りこそが、デザインだと考えます。

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