産学共同デザイン 5W×1H×3P とは

名古屋工業大学大学院 伊藤孝紀研究室と有限会社 TYPE A/B、株式会社 FLANNELの 1研究室と 2企業による産学共同プロジェクト。5W × 1H × 3Pとは、2つのProfessional(企業)と学生らのPersonality(個性)により1つの商品が生み出されるプロジェクトです。三者それぞれの 5W × 1Hの要素が目的に則して抽出され "カケアワセ "されていく Process(過程)を公開します。

2010年6月の記事一覧

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掲載日:2010 年 6 月 28 日

no.52 ソファの形になってきた

FLANNEL SOFAの記事

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バネ、ウレタン共に寸法を確かめながら貼り付ける。もう実作業に入ってしまえば、進行は早いものです。やはり、打ち合わせ、机の上での設計に一番労力と時間を費やします。

「商品」の場合、コストと座り心地、使い勝手とのバランスが重要で、コンセプトに沿っているのかもチェックします。いや、むしろその方が重要かもしれません。ソファは必ずしも黄金比通りの座り心地ではありません。つまり、俗に言う「座り心地がいい」ソファはほんの数種類にとどめておいて、ほとんどのソファは座り心地に特徴を持たせています。それによって、各商品の魅力がはっきりして相乗効果でブランド価値を上げてくれていると私たちは考えます。

「フランネルソファは普通だ」と言って頂ければうれしいです。一度、ショールームでソファのルックスと座り心地を比べながら体感してみてください。「普通」のデザインに見えても座り心地はしっかり差があって、どんな使い方、生活がしたいかで選ぶことも出来るわけです。

私たちフランネルスタッフにそんな切り口でご相談頂ければ、本当の意味でぴったりのソファが見つかることでしょう。

さて、「PIVO/ピヴォ」にもこのことは例外ではなく、どうして背(肘)が離れて配置されているのか・・、少し低めだな・・、座も深めなのかな・・、足はどんなだ?・・こういった疑問も、すべてのディテール的特徴もコンセプトの伝わる部分は、ほんの1ヶ所、2ヶ所で充分だと思います。こんなソファほしいな、こんな生活がしたいな、の、‘こんな‘を手に入れるためには、それくらいシンプルにコンセプトの伝わるデザインが明解でよいでしょう。

好みは十人十色。そんなソファ選びがスタイリッシュではなかろうかと・・。

「PIVO/ピヴォ」は家族、リビングの中心にあって集う場所、大人だけでなく、お子様にも目を向けたソファでもあります。
さて、「PIVO/ピヴォ」。少し名前の由来も分かってきたでしょうか?どんな方が初購入されるでしょう?また楽しみが一つ増えました。

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FLANNEL SOFA/和田 崇
http://www.flannelsofa.com
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ハギレプロジェクト
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掲載日:2010 年 6 月 22 日

no.51 PIVOが生まれつつあります

FLANNEL SOFAの記事

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前回のお知らせではまだ、「もう一つのソファ」と称されていた、カケアワセプロジェクト2つ目の富田デザイン。

こちら、名前が「PIVO」(ピヴォ)と命名されました。名前の由来やら、コンセプトの部分は名工大生から説明させて頂くとして・・進行としては現在木枠が完成。明日には、バネが納入され、ウレタンもすでに寸法通りカットされていて、ソファの形にしてもらうのを今か今かと待っている状態です。

しかし、このソファ、見た目はシンプルで簡単に作れそうに見えるかも知れませんが、デザインやディテール、コンセプトや使い方をソファの構造に落とし込んでいくと、決定的な部分で、出来ません、となってきます。その問題は、背の部分にあります。

たぶん、誰がどう見ても、もしくはソファのデザインを製作者以外の方がすると、やはりこの「PIVO」(ピヴォ)のように、背があたかも置きクッションであるかのようなデザインにすることでしょう。しかし、こういった、上下でパーツ分けしてノッキングするやり方の(デザインの)ソファは見た目きれいなのになぜそういった商品が少ないのか・・?

それはコストと手間がかかっている上に、強度が弱いからでしょう。下手すると、強度無視してコストと手間をかけずに、見た目だけのデザインで作ってしまっているところも、もしかしたらあるかも知れません。

設計上、強度を出す、出さない、どちらにしても、仕上がりは全く同じに見えてしまうところが、皆さんのソファ選びの悩みどころですよね、それだけに私たちは、突き詰めてまじめにソファを作り続けている訳です。ソファを買う人に対してソファを作る人、売る人の姿勢そのものが、間違いのないソファ選びに繋がってくれればなあ、いいモノ作りに繋がってくれればなあ、と、こうゆう新しいモノを生みだそうとしている瞬間には特に感じます。

このように、木枠一つで様々な思慮と攻防、物語があるんですよね、これだからモノづくりはやめられません。また次の進行に合わせて皆さんには報告致します。

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FLANNEL SOFA/和田 崇
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名古屋工業大学
伊藤研究室

家具からインテリア、建築等を一つの環境と捉えデザインの研究と実践 を行っている。行政・企業・市民を巻き込んだ、インスタレーションや マチづくりにも従事し、社会・世界に向け活発に活動中。

TYPE A/B

住宅設計からマンションのリノベーションなど住空間のデザインを手掛 けている。また、市場分析からコンセプトを創造し、ロゴやネーミング などデザインを活かしたブランド戦略を実践中。

FLANNEL SOFA

私たちの考える本当の意味での「デザイン」とは、 思案から、ソファ製作の過程をへて、お客様の元へ、その後長く使用され続ける。 そのようなロングライフなモノ作りこそが、デザインだと考えます。

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