no.51 PIVOが生まれつつあります
前回のお知らせではまだ、「もう一つのソファ」と称されていた、カケアワセプロジェクト2つ目の富田デザイン。
こちら、名前が「PIVO」(ピヴォ)と命名されました。名前の由来やら、コンセプトの部分は名工大生から説明させて頂くとして・・進行としては現在木枠が完成。明日には、バネが納入され、ウレタンもすでに寸法通りカットされていて、ソファの形にしてもらうのを今か今かと待っている状態です。
しかし、このソファ、見た目はシンプルで簡単に作れそうに見えるかも知れませんが、デザインやディテール、コンセプトや使い方をソファの構造に落とし込んでいくと、決定的な部分で、出来ません、となってきます。その問題は、背の部分にあります。
たぶん、誰がどう見ても、もしくはソファのデザインを製作者以外の方がすると、やはりこの「PIVO」(ピヴォ)のように、背があたかも置きクッションであるかのようなデザインにすることでしょう。しかし、こういった、上下でパーツ分けしてノッキングするやり方の(デザインの)ソファは見た目きれいなのになぜそういった商品が少ないのか・・?
それはコストと手間がかかっている上に、強度が弱いからでしょう。下手すると、強度無視してコストと手間をかけずに、見た目だけのデザインで作ってしまっているところも、もしかしたらあるかも知れません。
設計上、強度を出す、出さない、どちらにしても、仕上がりは全く同じに見えてしまうところが、皆さんのソファ選びの悩みどころですよね、それだけに私たちは、突き詰めてまじめにソファを作り続けている訳です。ソファを買う人に対してソファを作る人、売る人の姿勢そのものが、間違いのないソファ選びに繋がってくれればなあ、いいモノ作りに繋がってくれればなあ、と、こうゆう新しいモノを生みだそうとしている瞬間には特に感じます。
このように、木枠一つで様々な思慮と攻防、物語があるんですよね、これだからモノづくりはやめられません。また次の進行に合わせて皆さんには報告致します。
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FLANNEL SOFA/和田 崇
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